「経済的痛み(economic pain)」

 Economic Pain Will Persist Long After Lockdowns End(ロックダウン終了後も経済的痛みは長く続くだろう)―これは「ニューヨーク・タイムズ」に載っていたある記事の見出しです。たとえ全米各地の外出制限が解除されても、不安が残るかぎり人々の経済活動はすぐには元通りにならないだろう、と予想する記事です。

 痛み(pain)には身体上の苦痛のほかに精神的な心痛もあり、ここでは商売や仕事にダメージが生じるときの苦しみをeconomic pain、すなわち「経済的痛み」と表現しています。 economicという言葉は、もちろんeconomy(経済)の形容詞形で「経済の」を意味しますが、気を付けないといけないのは形容詞がもう一つあることです。economicalがそれで、「節約、お得」といったニュアンスでの「経済的な」の意味になります。たとえばThis car is economical.(この車は経済的だ)と言えば、値段はともかく、エネルギー消費が少なくて最終的には安上がりになる自動車を指します。

 このeconomicalが持つ「損失が少ない」という側面とは異なり、economicのほうには「利益が出る」の側面があります。ですので、at an economic priceなら「採算の取れる(=もうけになる)値段で」の意味になります。ぜひ意識して使い分けてみてください。